祝:歌唱王2022決勝進出 中井亮さん
講師:まずは歌唱王の決勝進出、おめでとうございました
中井:有難うございます。
講師:歌唱王、出てみてどうでしたか?どんな事を思ったか。
中井:「やっと出れたな」っていう気持ちでいっぱいでしたね。
講師:何回か挑戦して、だったんですよね。
中井:2017年、多分当時高校3年の時に挑戦させていただいたんですけど、テレビに進めるメンバーを決める準々決勝で、
本当あと一歩のところで敗退してしまってそこから2年くらいはなかなか縁がなくて。
エントリーはしてたんですけど、だいたい一次二次で落ちたりという感じで。
で、ようやく2021年になって最終予選まで進めてそこの関門も突破できてというところで。
ただやっぱり、いざ最終予選までいった今回はそれまで以上に自信がありましたね。
講師:あ、今年はってこと?
中井:やっぱ4年前とは全然歌い方も違ってたんで。
講師:具体的に4年前と今回決勝に出れた自分を力を比べて、どんな差があったでしょう。
中井:やっぱり「歌詞読み」が全然違うなってのはあって。
講師:歌詞を読む、と。
中井:本当に4年前、高3の頃だと「好きで歌ってる感」が強い歌い方だったと思うんですけど、やっぱそうじゃなくてちゃんと「人に聞かせるものだ」っていう意識が強くなったことが大きいです。
講師:なるほどね。
中井:この1〜2年、reverieでトレーニングしていただいてるおかげってのもあるんですけど。
講師:おお!ありがとうございます!待ってました!(笑)
中井:(笑)
トレーニングのおかげで「1個1個の音を責任もってあげないといけない」みたいな意識が芽生えたというか、
そのおかげで歌がしっかりと、少しずつですけど人に聞かせてもいいもんなのかな、というレベルに近付いて来ている気がしています。
そういう自信が、4年前と今の違いなのかなっていうのがとてもありますね。
講師:やっぱり手探りで歌っているのと、根拠があって、何が自分の力になっているのかを理解して歌ってるのって、パワーが違いますよね。
中井:そうですね。
講師:亮くんのトレーニングをやらせて貰っていてそこそこ経つけど、力がついてきたなってのはすごく感じられて、やっぱりアマチュアの世界から卒業してプロになるぞ、という意識を感じますね。
中井:ちょっと前まで、ただ歌ってるだけみたいな歌にしか聞こえなかったので。
講師:伝える意識が増してきた。やっぱキーワードになるのは「歌詞を読む」ですか。
中井:本当の意味で、「歌詞を読む」ってことですね。
講師:歌唱王の予選を勝って、当日収録は何人くらい集まったの?
中井:収録では20人が。ファイナルに進めるのが6人。その6人から優勝者1人を、という流れですね。
講師:なるほど。ブロック分けがされてたんだよね?
中井:そうです、5人ずつブロック分けされて。
講師:亮君と一緒になった5人っていうのは知った名前とかもいたの?
中井:うーんと、最初ブロック分け表をもらって「中原さん」久留米とかでも一緒だったので、「あ、同じブロックだ」と思って。
講師:なるほど。その20人の中にも知った名前はちらほら?
中井:知っている人もちらほらでした。
講師:メンバー見てどうだった?
中井:確かに勝負の世界ではあるんですけど、なんか同じ歌仲間の方もいて「楽しくやれそうだな」ってのはあったんです。
講師:じゃあ当日の空気ってピリピリした感じは?
中井:むしろもう和気藹々でしたね。
講師:へぇー!そうなんだ!なんかコロナ対策からか、別々に分かれてって聞きましたけど。
中井:机はひとりひとり別でしたけど、控室は同じだったので。
講師:なるほどね、そこで喋れたりしたんだ。
中井:そうですね。あとリハーサル室使ってるときも声出し部屋があって、
そこでもみんなでセッションじゃないですけど声出しがてら何曲か一緒に遊んで歌ったりとかしましたね。
講師:そんな感じなんだ、すごいメンバーでカラオケしてた感じね。当日はどう?緊張した?
中井:緊張しましたね。1曲目がすごい緊張しましたね。
講師:1曲目に歌ったのが?
中井:福田こうへいさんの『アイヤ子守唄』
講師:『アイヤ子守唄』よく練習しましたよね、これね。
中井:歌唱王出る決まったひと月前からは特に多めにトレーニングをお願いしましたよね。
講師:めちゃくちゃやりましたね(笑)スポットも含めて。亮君から見てあの曲の難しいところってどんなとこですか?
中井:冒頭部分ですかねやっぱり。
講師:聞かせどころですね。例えばどんな風に歌えばいいっていうか、あの曲を多分歌唱王で聴いて知った人も結構多いと思うんだけどさ。
あれを上手に歌うコツとか。どういう風に歌ったらいいと思う?
中井:やっぱり民謡調の曲なので、しっかりコブシのキレを大事に。
まず第一声のところで聞いてくださる人をぐっと惹きつけないといけないなと思うので、
あそこでしっかり声をマイクに落とし込んで歌いたい。
講師:キレ良くね
中井:ただ結構フレーズがもともと民謡のワンフレーズなので、ブレスの配分も注意しないと後半ちょっと息切れしやすいし難しいんです。
講師:ブレスもね、そうだよね
中井:しっかり吸うっていうただ単純な基礎がとても大事だった。
ただ、振り返ってみるともっと出来たんじゃないかなっていう思いはありますね。
講師:歌って、完成・終わりはないからね。今後も大事に歌っていく曲になりそう?
中井:そうですね。財産というか、「歌唱王」で歌えたこともあってこれからも自分にとって大切な曲になると思います。
講師:『アイヤ子守唄』で、その20人の中から評価されて決勝に。6人に。やっぱ選ばれたら嬉しかった?
中井:嬉しかったですね。なかなかテレビ自体そんな簡単に出れるものではないですし。
17015件もの応募があって、2曲歌えるのは6人だけなので。そこに自分が入ることができたというのが、本当に嬉しかったです。
講師:17015件!
中井:そこから6人ですから
講師:すごいねぇ
中井:そこ残れただけで本当に大きな経験だったなって思いますね。
講師:やっぱ僕もさ、亮くんがどれだけ必死に取り組んだかってのを間近で見てるから、
なんとか勝ってほしいなって思ったけど、最終的に6人に残れたポイントっていうか決め手ってどこになるんだろう
中井:やっぱり練習ですかね
講師:練習量、どんだけ一生懸命やれたかが結果に結びつくと。
中井:はい
講師:その6人の中では優勝は出来なかったわけだけど決勝に残ったからTV放映で2曲歌うことができたんだよね。
中井:2曲目は石川さゆりさんの『天城越え』です。
講師:『天城越え』ってなんか意外な選曲になったよねこれは
中井:やっぱりその最初のオーディションの時にも、テレビで歌わせていただくからには、色んな方々が「あ、この曲知ってる」ってなった方が放送後に自分のことを知ってもらえるかなと思ったんで。演歌も良いものだよって知って貰えたら嬉しいなという意味も込めてメジャーな『天城越え』をあえて選曲しましたね。
講師:なるほど。じゃあ歌唱王に勝つっていう目標もありつつ、やっぱりこれから『中井亮』という存在や、演歌の魅力を知ってほしいっていう思いがあったわけなんだよね
中井:そうですね。やっぱりプロを目指してるので。
ファンの方がいてくれてこそだと思うので。
だからやっぱそれを考えたときにただ得意な曲というよりは少しでも皆さんが知っている曲の方がいいなと思ったんです。
講師:この考え方は結構すごいよね。決勝で最終的に使う曲って1番自信ある曲に走りたくなるんだけど、もうすでに聞き手のことや将来のお客さん、演歌という世界のことを考えて歌ってるんだ。
中井:そうですね。
講師:これってすごいプロ意識だね。
中井:有難うございます。そうですね。やっぱりプロ目指していきたいなと思います。
講師:なるほど。今は大学生ですよね。卒業して、シンガーとしてやってくために東京に行くと。
中井:そうですね。
講師:どんなシンガーになりたいとかってイメージはあるのかな
中井:やっぱり演歌歌手を目指してるので、1番大好きな北島三郎さんのように、毎年紅白出られるような歌手になって、北島さんが紅白歌合戦50回出られましたけど、
本当はおこがましいんですけど僕もそういう肩並べるような存在ぐらいの歌手になりたいなっていう気持ちがあります。
あとは人気のある歌手の方が1ヶ月間とか劇場を貸し切って、お芝居と歌謡ショーの2部公演とかっていうのをされるんですが、そういうことをしてみたい。
お客さんをたくさん呼べるような、ステージを観に来ていただけるような歌手になりたいなって思いがありますね。
講師:これから東京に出て、仙台の地からどういう風に飛躍していけるか楽しみですね。
中井:はい
講師:Reverieトレーニングを受けてみて、
亮くんの中でトレーニングの良さ・魅力になるポイントがもしあったら教えて欲しいですがどうでしょう。
中井:ひとつひとつの練習に関してしっかり説明して下さって、どうしてやるのか、どういう効果があるのか。
その説明がしっかりわかりやすいということ。
「上手くなるために何が必要か」ってのを理論的に解説して下さるので、取り組む側としてもやる気が増すというか。
本当にトレーニングをやって「あ、自分の歌が良い意味で変わったな」っていうのが本当に実感できるのが大きな魅力だなと思いますね。
講師:いいぞいいぞ!(笑)
中井:(笑)
講師:ちょっと視点を「カラオケ大会」っていう方向に移そうかなと思うんだけど、
亮くんはやっぱりプロ目指しながらもカラオケ大会にも結構いろんな大会に参加したと思うんだけど。カラオケ大会って結構全国的なものでもたくさん受賞したよね?
中井:はい、有難いことに何度か賞をいただきました。
講師:どうだろう。例えば今からカラオケ大会に出たいと、出ようと思ってる人にアドバイスするとして、どうやったら勝てるっていうか、どういう歌唱したら良いと思う?
中井:どうやったら勝てる…あー、難しいですね。うーん。
やっぱりその、できる限り「ミスは無くす」っていうところですよね。
カラオケ大会なので、やっぱりミスがあると他の人と比べたときに印象が下がるじゃないですか。
それでいてどれだけ審査員の方とか聴いてくださる方にここいいなって思われる魅力を出していけるかってところだと思うので。
講師:なるほどね
中井:大会っていう風になってしまうとどうしても「加点」とか「失点」は避けて通れないものなので、そこをいかにクリアしていくかっていうことを考えながらまず練習します。
なのでただ1曲を通して練習するんではなくてパートごとというか、
歌詞1行ずつとか本当に細かく区切りながら、1音1音正確にして、
どういう音の出し方にしていくのか、どういう音の切り方をするのか、
っていうのをしっかり細部まで決めて臨めると、他の出場者の方との差別化が出来るんじゃないかなとは思います。
講師:亮君って週にどれくらい練習してるの?
カラオケ行くというか、歌ってることだけ考えたら、どれくらい歌ってる?
中井:結構歌ってるほうなのかなと思いますけど、なんか大会前とかだと普通に週7で毎日行ったりはしますね(笑)
講師:週7(笑)2時間くらい?
中井:3時間ですね、だいたい。
講師:だいたい3時間なんだ、多いね。
これ結構みんな知りたい情報だと思うんだよね。どんな練習してるのかって。
中井:どんな練習してるのか、うーん、
まずはそのいつもreverieのトレーニングでやっている通りに、
ボイストレーニング的な方法、鍵盤で音を出しながら1音1音の発声練習、
さっきの話にも通ずると思うんですけど、正確に1音1音発して、
その音の終わり方まで、しっかりと丁寧に作り上げる練習をします。
講師:良い音に仕上げる作業ね
中井:そうですね。それをひと通りやったあと、ようやく歌に入っていくかなっていうところで。
講師:発声の練習と、歌唱の練習と分けて練習をしている。
声の出し方の練習、歌い方を考える練習と二つに分けているということですね。
中井:そうですね
講師:これを読んでくれた人とか歌唱王を応援してくれた人に向けて、ひと言もらって終わりにしようかなと思います。
中井:ここまでまず読んでいただいてありがとうございました(笑)
講師:長いんだよね、今回も前回の世界大会代表の尾形君のもね(笑)
中井:歌唱王をご覧いただいた方々にも本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にたくさんの方に応援していただけて、改めて『中井亮』は幸せ者だなって思いました。
これからも自分の大好きな演歌を歌い続けて、
歌手になったあかつきには皆さんにまた僕の大好きな演歌をオリジナルの楽曲で聴いていただける時がくるかなと思います。
それまで頑張っていきたいと思いますので皆さんぜひ今後とも応援よろしくお願い致します。
講師:有難うございました。
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夢に向かって真剣に取り組むのって格好良いですよね。
「プロだと言える確かな実力をつけて、応援してくれる人に恩返しがしたいんです。」
そう言ってreverieトレーニングに申し込んでくれた日が昨日のように思い出されます。
プロを目指すからには厳しいこともたくさん要求してきましたし、
これからもすると思います。
そういえば彼は厳しい練習に嫌な顔ひとつしたことがありません。
しっかり実力をつけて、応援してくれた人に感謝をしたいといつも話してくれます。
そんな彼の歌が今回こういう形で評価をされて、ひとつ自信になったと思います。
故郷仙台を出て、彼は今春から東京に来ています。
これから少しずつ活動の場を広げてゆくことと思いますので
是非、みなさん「中井亮」を応援していただければと思います。